『リズミカルに波立つ水のような一枚』
アコースティックで簡潔なアレンジと印象的なヴォーカルは、全体を柔らかな透明感で満たしているようです。
canaさんのヴォーカルはyuki系なのでしょうが、より優しさに溢れ、でも甘過ぎず、ハッとする瞬間が度々です。
音作りはシンプルなのですがリズムは多彩で、魅力的なヴォーカルとも絶妙にシンクロし、
カバー曲を含め全曲がひとつの世界を作り上げていて見事です。
そしてもうひとつの魅力はその録音の良さです。
リヴァーブを抑えた誇張のないダイレクトな音色の録音で、ヴォーカルは気持ちよく立ち上がりますし、
アコースティックなアレンジは際立ちます。
ライブハウスかスタジオでの演奏を聴いているかのような距離感と空気感があり、爽快です。